「もんじゅ」運転再開に反対する声明(核開発に反対する会)

高速増殖炉「もんじゅ」の運転再開に反対する声明が、たん
 ぽぽ舎より3月4日、「核開発に反対する会」より3月5日、
 それぞれ出されました。
  『「もんじゅ」推進の体制側の報道ばかり』が目立つ中で、
 この2つの声明は、「もんじゅ」の根本問題を指摘し、誤った
 路線をやめることを提起しています。時宣に合った内容です。
 多くの皆さんの一読をお願いします。
  2つの声明は、特殊原子炉「もんじゅ」という名称を使い、
 「高速増殖炉」という言葉を意識的に使っていません。その理
 由は、声明文の中に述べられています。

 

2.「核開発に反対する会」の声明(2010年3月5日)

              「もんじゅ」を動かすな!声明
  特殊原子炉「もんじゅ」再開の動きに反対し、廃炉を求めます

                                   核開発に反対する会(代表 槌田 敦)

福井県敦賀市にある、日本原子力研究開発機構の特殊原子炉「もんじゅ」は1995
年12月8日に事故を起こし、15年以上停止していました。昨今慌ただしく「もん
じゅ」の2010年3月に再稼働が喧伝されていますが、「年度内」などというお役
所の都合に合わせた計画で安全が担保できるはずもありません。
2月11日には原子力安全保安院が、2月23日には原子力安全委員会が再開を了承
したと報道されました。まだ細かい試験項目が出来てもいないのにマスコミは
「安全宣言」と宣伝しています。いったいどういうつもりでしょうか。

 地震の危険 真下に活断層あり

「もんじゅ」の敷地の地下には活断層があります。活断層を想定した審査をして
いると言いますが、地震学者は地震の規模想定の精度が悪いことを憂慮していま
す。いくらコンピュータで計算をしても、元の条件が不明確なら結果は不明確と
なるのは当然です。精度の悪い地震想定で導き出された耐震性能もまた精度が悪
いと言わざるを得ません。地震でこわれる心配のある、活断層の上の原発を運転
するなど、正気の沙汰ではありません。

 ズサンな改修と老朽化の進行

15年前の「もんじゅ」事故の後、安全に改修したと宣伝されますが、根本的な改
造をするほどの手間と予算は掛けていないため、事故発生の懸念は拭えません。
2003年名古屋高裁での設置許可取消判決で指摘された安全審査の不備なども解消
されている訳ではありません。更に、15年間の長期停止期間中にもんじゅは老朽
化しました。排気ダクトが錆びて穴が空くような状況です。15年もの間停止して
いた原発を動かす例は世界にありません(日本にもありません)。そんな原発を動
かすことを優先し、穴のあいた排気ダクトの交換すら後回しにして運転を再開し
ようとするようでは、安全文化の枯渇です。

 実用化しない技術に無駄遣い

政府は、高速増殖炉の実用化予定は2050年だといいます。現在から40年も先の話
です。そもそも高速増殖炉は戦後米国で最初の発電用原子炉として企画されて以
来、既に開発に60年以上掛かっています。都合100年とは開発期間が長すぎです。
これほど長い期間、実用化しないということは発想の根本が間違っている証拠で
す。
既に「もんじゅ」には巨額の税金(約1兆円)がつぎ込まれています。「事業仕分
け」でムダと判定されました。にも関わらず、今後40年も税金の無駄遣いを使い
続けるのでしょうか。
「もんじゅ」が存在するだけで毎日6000万円もの予算が使用されています。無駄
な支出である「もんじゅ」は廃止するべきです。

 核兵器材料の製造は大問題

「もんじゅ」は長崎型原爆の製造に適した高純度プルトニウムを年に64kg生産す
る予定になっています。同位体239の純度の高いプルトニウムは「兵器級」と呼
ばれ、国際社会では核兵器に使用される物質として大きな意味を持ちます(警戒
される)。一方、エネルギー源としては年に高々64kgくらいでは全く意味があり
ません。
核武装準備をしている国々に「日本もやっているではないか」と口実を与えるこ
とになります。
非核三原則を標榜し、核廃絶を国是とする日本のやることではありません。

通常の原発よりも更に危険で無駄な原子炉「もんじゅ」の廃炉を求めます

            核開発に反対する会
      連絡先:〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-2-13-502
          TEL 03-3261-1128(午前中) FAX 03-3238-0797
                          HP  http://kakukaihatsu-hantai.jp
                         Eメール info@kakukaihatsu-hantai.jp


  ※なお、「核開発に反対する会」は、1.「もんじゅ」廃止を
   求める署名と、2.『「もんじゅ」を動かさないで』の要望
   ハガキ=「もんじゅ」所長(向 和夫氏)と文部科学大臣(川端
   達夫氏)への2つのハガキに取り組んでいます。
   2枚一組で110円(送料別途80円)です。
   ご協力いただける方はご連絡下さい。
   現在、福井県の地元では、県知事へのハガキが取り組まれて
   います。



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