たんぽぽ舎パンフNo.48 原子力の終焉と臨界事故 (小泉好延)

48 原子力の終焉と臨界事故
2001年9月 小泉好延 28ページ 400円

 

目次

1.プルトニウム原子力の終焉………………………………………………………1
      これまでのプルトニウム原子力(高速炉)開発の経過
      プルトニウム原子炉(高速炉)と
              プルトニウム取り出し(再処理)の状況
      フランス、イギリス、ドイツのプルトニウム原子炉(高速炉)
      ヨーロッパ共同プルトニウム原子炉(高速炉)開発
      旧ソ連プルトニウム原子炉(高速炉)
      日本のプルトニウム原子炉(高速炉)
      プルトニウム取り出し(再処理)の世界動向
      日本のプルトニウム取り出し(再処理)の動向
      プルトニウム原子炉(高速炉)〔もんじゅ〕
      プルトニウム原子炉(高速炉)の原理と危険性
2.産業になれない原子力……………………………………………………………8
      その地域の人たちへの影響や危険性を考えない原発建設
      実情に合ってない長期計画の継続
      再処理ではなく高速増殖炉のためのプルトニウム抽出の危険性
      都合が悪くなるたびに名前を変える開発・実行組織
      もんじゅのナトリウム火災事故と再処理工場の火災・爆発事故
      高速増殖炉廃止へ進む世界各国
      増殖炉計画の破綻で「再処理」は意味がなくなった
      大事故と防災を考える地域住民による意思決定へ
      開発・維持のため際限なく投入される国家予算
      膨大な経費を使っても放射能の永久保安管理ができるか
      おかしな原子力産業への経費投入
      高速増殖炉を早く断念して、その経費を新エネルギー開発に
3.JCO事故後1年、責任はどこにあるか…………………………………15
      JCO事故について私たちが調査した概略
      国の推定値は、私たちの推定値の2分の1
      国際放射線防護委員会では被ばく量評価は、すでに改定された
      事故の責任について、住民・市民が検証していくべき
4.JCO事故・関連資料…………………………………………………………20
      民家所有の5円貨の亜鉛の放射化量測定──小泉・河野
      茨城県東海村 核施設臨界、被ばく事故経過
      問題提起─99・10・11集会の「東海大事故の分析」資料集より
      民間自衛策続々──放射線測定ネット、ほか
5.肥大化する原子力の国家予算………………………………………………25
      一般会計と特別会計とにおける原子力予算
      原子力開発を促進した制度
      電源三法で大きく変わった原子力予算の推移と太陽光発電予算との比較
      エネルギー関係研究費と研究者数
      化石燃料の普及策との比較
(本文より)

「産業になれない原子カ」

2001年3月3日 たんぽぽ舎の請演より

市民エネルギー研究所 小泉好延

 たんぼぼ舎が創立以来、12年目にはいったとのことですが、この間大変な苦労があったとお察しいたします。私は咋年まで大学におりましたが、現在、市民エネルギー研究所というNGOに所属しています。荷物の整理も終わっていないうちに、1年が過ぎてしまいました。たんぼぼ舎の方から原子力関係の話をしてくださいと言われたのですが、大学を辞める半年前にJCOの臨界事故が起こり、それに関係する環境汚染と中性子被曝の測定調査に、ほとんどの時間を使いました。いまだに、それに関係した資料を相手にしています。JCO臨界事故では、京都大学の河野さんとJCO周辺住民のお宅にあった5円貨幣を使って、中性子の被曝量の推定を行いましたが、その内容は直接住民に伝え、地域の方たちに伝えました。また、事故の約1年後の昨年8月にネイチャーという科学雑誌に、その内容が褐載されました。反響がたくさんありました。

 最近、友人が喫茶店でビッグコミックというマンガ雑誌に5円貨幣の測定内容を使ったマンガが掲載されていることを知らせてくれました。ゴルゴ13という若い人たちに人気のある連載マンガに使われていました。ご覧になった方も多いと思います。友人は黙って使うのはけしからんと怒っていましたが、私は若い人たちがどのくらいの数読んでくれるだろう、やや難しい中性子被曝という問題がわかりやすく若い人たちに伝えられることをよかったと思っております。

 前置きが長くなりましたが今日のテーマに入ります。既に話してきた?産業になれない原子力?というタイトルに主催者がほれ込んで、とにかくそのテーマで話をということなので、このようなタイトルになりました。



トップページ » パンフレット » たんぽぽ舎パンフNo.48 原子力の終焉と臨界事故 (小泉好延)